ぼくはシトリーン。
クリスタルアイランドっていう、ちいさなちいさな島で暮らしている。
たくさんの鳥たちが遊びに来るんだけど、そのなかでも「ブルー」っていう友だちの鳥はしょっちゅう遊びに来てくれる。
ぼくがひとりぼっちで心配なんだって。
ぼくはひとりがけっこう好きだし、さみしいとは思わないんだけど。
ブルーはいいやつなんだけど、ちょっとおせっかいで、ブルーが遊びに来るといつもあれこれ言っている。
なんだかお母さんみたいなんだ。
でも、ぼくもブルーのこと、ちょっと心配なことがあるんだ。
ブルーが遊びに来るとき、たとえば風が強くて飛ぶのが遅かったりすると、夕方にやってきたりする。
暗くなったら、ぼくの家が見えないんじゃないかな。
どこだかわからなくて、迷ったりしないかな。
それで、このあいだニャムレットさんに話してみたんだ。
そうしたら、ニャムレットさんがランタンを作ってくれた。
小さいけど、ちゃんと光るんだよ。
暗くなっても、このランタンを吊るしておけばブルーにも見えるよね。
さっそくブルーに見せたら、「小さな灯台みたいだね」って笑った。
島に向かって飛んでいると、小さなランタンがチカチカ光って見えるんだって。
なんだかステキだなぁ。
ぼくも一度でいいから空を飛んでみたいよ。
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