リヴリーの掌編小説

増殖する物語

リヴリーの掌編小説

国一番の大きな図書館。
その地下にある小さな部屋には門外不出の書籍が保管されている。
月の光を当てると文字が浮かび上がる本や、開くと物語を読み上げてくれる本といった珍しいものだ。

それらの多くは魔力を帯びており、その魔力がほかの本に干渉してしまうことがある。
警備員から知らせを受けて見に行くと、開いたままのページから物語があふれ出し、増殖を始めていた。
こうなると図書館員の手におえない。
ブックマスターと呼ばれる修復士に依頼して対処してもらうのだ。
本の修復は、変化してしまったページを切り取って正しい内容に差し替える作業だ。

物語からあふれた草花や蔦は地下室を覆いつくそうとしている。
これは長丁場になりそうだね、とブックマスターが困ったように笑った。

リヴリーの掌編小説

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心の奥に抱えた大切な気持ち、そっと聞かせてください。
その思いを素材に、あなたの物語を書き下ろします。

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